【受けないと損】都庁受験者におすすめの公務員模試を解説【3つでOK】

公務員試験向けの模試は受けたほうがいいの?
都庁試験のために、受けるべき模試を教えて欲しい。

今回は、このような疑問にお答えします。

【本記事の内容】

  • 都庁受験者におすすめの模試
  • 模試を受けるべき理由5つ
  • 模試の受験時期と費用

この記事を書く私は都庁職員歴7年ほど。

民間企業で働きながら、都庁への転職を経験しました。

本試験対策として、実際に模試を受験した自分の経験も踏まえて、解説します。

結論からいうと、模試は受験しない理由がほぼなく、受けないと損です。

本記事を読み終えると、都庁の公務員試験のために、どの模試を受けるべきかが分かります。

公務員模試を受けるか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください!

目次

都庁受験におすすめの模試3つ

結論から言うと、LECとTAC、産経3つの模試を受験しておけば、間違いありません。

都庁の専門記述試験に対応している模試は限られているとともに、模試は厳選する必要があるからです。

具体的には、LECとTACの東京都1類B模試を受験し、専門記述と教養論文対策を万全にします。

さらに、教養試験の足切りを確実に越えるために、産経模試(教養のみ)を受験します。

各模試の概要は、以下表1のとおりです。

スクロールできます
実施者模試名実施日(会場受験)実施日(自宅受験)価格
産経産経公務員模擬テスト 地方上級/市役所上級大卒警察官・消防官(本試験重要テーマ攻略)なし(自宅受験のみ)問題発送日:11月上旬
答案提出締切日:11月中旬
4,400円(教養のみ)
産経産経公務員模擬テスト 地方上級/市役所上級大卒消防官(本試験直前予想)なし(自宅受験のみ)問題発送日:3月中旬
答案提出締切日:4月上旬
4,400円(教養のみ)
LEC東京都I類B択一記述公開模試【行政(一般方式)】
3月上旬問題発送日:2月下旬
答案提出締切日:3月上旬
6,240円
TAC公開模試【行政】東京都I類B(行政:一般方式/新方式)3月~3月~6,600円
資格の大原公開模擬試験 東京都Ⅰ類B(一般方式)3月~なし(会場受験のみ)6,600円
表1 東京都I類B対応模試一覧

でも、3つだけだと少ないのでは?
他に地方上級向けなどの模試も受けるべきでは?

確かに、多くの模試を受験することで、いろいろな問題に触れられ、本番の環境にも慣れることができます。

ただ、模試の受験回数が増えれば、時間もお金も多くかかり、復習の時間が取れないなど、キャパオーバーになる可能性が高いです。

なので、模試は最低限3つ(4回)受けておけば、OKです。

公務員模試の概要

①受験時期

模試のスケジュールは、毎年ほぼ同じです。

11月の産経模試からスタートし、3月から4月にかけて多くの模試が集中します。

模試は準備が万全でなくても、とりあえず受けておくと良いです。

当日解答できなくても、模試の問題を復習することでレベルアップできます。

模試の結果はそこまで気にせず、4月以降は、模試の復習時間にあて、試験対策を万全にすることが重要です。

②受験方法(会場と自宅)

結論から言うと、会場で受けるべきです。なぜなら、本番と同様の環境で受験できるから。

一部自宅受験のみの模試もありますが、日程の都合が合わない場合以外は、会場受験を選びましょう

自宅受験の場合も、なるべく図書館やカフェを利用して、会場受験と同じような環境で受験すると良いです。

自宅だと来客や騒音などで邪魔が入ることもあり、集中できないので。

とはいえ、会場受験だと会場まで行くのに時間もかかるし、すべて自宅受験でも良いのでは?

確かに、自宅受験でも採点はしてもらえますし、移動時間も短縮できて効率的に受験できます。

ただ、試験本番は、会場で受験することになるので、会場の雰囲気や受験環境を体験しておくことは、実力を十分発揮する上で重要です。

また、自宅受験だと完全には拘束されていないため、試験時間にルーズになってしまうこともあります。試験は時間との戦いでもあるので、時間を意識することが非常に重要です。

なので、なるべく会場受験を選んだ方が良いです。

③受験費用

模試の受験費用の相場は、5,000〜6,000円です。

LECやTACなどの予備校に通っている場合は、コースに模試が含まれているので、無料で受験できます。

地方上級レベルにおける模試の価格表一覧は、以下表2のとおりです。

実施者模試名価格
東京アカデミー公務員共通基礎模試(教養+専門試験、会場受験)4,100円
LECトライアル模試(教養+専門試験、会場受験)5,760円
LEC地方上級・国家一般職択一公開模試(教養+専門試験、会場受験)5,950円
大原公開模擬試験 地方上級(会場受験)5,000円
TAC公開模試【行政】地方上級(都道府県/政令市)・市役所上級6,600円
TAC公務員模試セット 地方公務員<全2回>11,000円(1回あたり5,500円)
産経地方上級(本試験直前予想)【教養+専門】6,600円
表2 地方上級レベル模試一覧

模試の受験料は、問題と解説だけでなく、論文の採点や個人成績表もすべて含んだ料金です。

問題と解説だけでもボリュームがあるので、わりと有用であるとともに、個人成績表によって、客観的に自分の状況が把握できます。

なので、模試は決して価格は安くはありませんが、コスパは高いと言えます。

模試のメリット5つ

①本番と同様のシミュレーションができる

会場受験であれば、本番さながらの緊張感で受験できます。また、時間配分の練習にもなるので、一石二鳥です。

試験は時間との戦いです。あらかじめ解答する順番や何にどれくらい時間を使うかを、決めておく必要があります。

自分の想定どおりに行くか実証検分の場として活用し、時間配分を見直すと良いです。

②論文や専門記述の採点をしてもらえる

論文と専門記述の答案用紙は、採点されたものが模試の結果とともに送付されます。

教養試験はマークシートなので、結果だけしかわかりませんが、論文や専門記述は、採点者が内容を見てくれるので、減点ポイントや改善すべきところが明確になります。

減点ポイントを中心に、準備論文等を改善・洗練させ、完成度を高めることが可能です。

③自分の現状確認ができる

良くも悪くも模試を受ければ、今の自分の実力がわかります。

結果に一喜一憂する必要はないですが、得点できなかった所は、着実に復習することが必要です。

良かったところも楽観せずに、確実に得点できるよう対策を怠らないようにします。

④本試験と似た問題が出る可能性が高い

模試は、公務員試験対策のプロである予備校が、本番の試験を想定して作成しています。

そのため、本番で似たような問題が出る可能性が高いです。

模試当日は解けなくても、試験本番まで復習し、解答できるようにしておくと効果的です。

模試に出た問題は、本試験に出ないように変えられてしまう?

本試験の問題作成者が、模試の問題を見て問題を変えることは、ほぼありません。模試の出題内容に、右往左往していたら、きりがないからです。
なので、模試の問題と解説を活用することは有効です。

⑤試験慣れできる

模試を複数回受験すると、試験慣れしてきます。

本試験は、独特の雰囲気や緊張感があるので、試験に慣れておくことに越したことはありません。

自分の実力を発揮し、確実に結果を出すためには、周りの環境に流されず試験に集中することが大事です。

試験慣れしておくことで、実力以上に他の受験生と差がつけられます。

模試のデメリット3つ

①費用や手間がかかる

模試には、受験費用や会場に行くまでの手間が発生します。

ただ、模試は本試験に合格するための有効な手段なので、将来への投資として、ためらわずに受けるべきです。

②結果が出ないとモチベーションが下がる

模試で思うような結果が出ないと、へこみます。

しかし、結果に一喜一憂しなくて大丈夫です。

本番前に対策すべき箇所の洗い出しができたと前向きに考えましょう。

他の受験者が得点している問題を確実に取ることを意識し、奇問難問は避ければOKです。

③受けただけで満足してしまう

受験回数が多くなると、受けただけで満足してしまいがちです。

模試は復習がメインと言っても過言ではありません

復習の時間も考慮して、受験回数は適切にコントロールすることが必要です。

学習スケジュール的に、復習の時間が取れない場合は、受験回数を減らすことも検討しましょう。

まとめ:模試はコスパが高く受けないと損

今回は、都庁受験におすすめの模試や模試のメリットについて、解説しました。

【本記事の要約】

  1. 都庁受験におすすめの模試は、LEC、TAC、産経の3つ
  2. 受験方法は、会場受験の方が有益
  3. 受験費用は、5,000〜6,000円と少し高いが、コスパは高い
  4. 模試は、受験するデメリットより、メリットの方が大きい
  5. 模試の結果に悲観せず、本番で結果を出すための踏み台と考える

模試の受験は、公務員試験合格の確率を上げる効果的な手段です。

ただし、たくさん受ければ良いものでもなく、厳選して受験することが重要になります。

模試受験後も受けっぱなしにせず、着実に復習を行い、模試を徹底的に活用しましょう。

今回は以上となります。ありがとうございました。

この記事を書いた人

・ブラック企業で働きながら勉強して、2度目の挑戦で都庁へ合格
・都庁職員として8年勤務(3回の人事異動を経験)
・都庁の採用試験対策や勤務実態に関する情報を発信




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